「すき焼きを食べるときに肉が硬くなってしまう」とお悩みではありませんか。いい肉を用意しても、硬くなってしまったらせっかくのすき焼きが台無しになってしまいます。
また、安めの肉でも柔らかく食べられる方法がわかれば、すき焼きがもっと身近な料理になるでしょう。
本記事では、すき焼きの肉を柔らかくする方法を紹介します。また、おすすめの部位や、肉を柔らかく食べるための具材を入れる順番についても解説します。
すき焼きの肉が硬くなってしまい悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
安い肉でもOK!すき焼きの肉を柔らかくする7つの方法
すき焼きの肉を柔らかくする方法を7つ紹介します。
- 牛肉を室温に戻してから調理する
- 牛脂はしっかり熱して使う
- しらたきはアク抜きしてから入れる
- 火を通しすぎない
- 舞茸の酵素の働きを利用する
- 肉に砂糖をまぶしておく
- フォークを刺して繊維を切る
安い肉でも柔らかくすることが可能なので、気になる方はぜひ試してみてください。
1.牛肉を室温に戻してから調理する
牛肉を冷蔵庫から出してすぐに調理すると、水分が抜けやすく硬くなりやすいので注意が必要です。また、冷たい肉を加熱すると、火の通り方にムラができてしまうことも。
調理する30分前くらいには冷蔵庫から出しておき、常温に戻しておくと硬くなるのを防げます。
2.牛脂はしっかり熱して使う
牛脂を使う場合は、しっかり加熱して溶かしましょう。牛脂は沸点が体温より高く、温度が下がると固まってしまいます。
肉の硬さに直接影響するわけではありませんが、牛脂が固まったすき焼きは口当たりが悪くなります。せっかく肉を柔らかく仕上げても台無しになってしまうため、牛脂を使う際は火の通し方に気をつけることが大切です。
3.しらたきはアク抜きしてから入れる
「すき焼きを作るときは、しらたきと牛肉を隣り合わせにすると肉が硬くなる」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
実を言うと、しらたきと牛肉を隣に置いても牛肉の硬さに影響は与えません。確かに、しらたきには凝固剤が含まれていますが、肉を硬くするほどの量ではないとされています。
ただし、凝固座は臭みがあり、そのまま使うとすき焼きの味に悪影響が出てしまいます。
「アク抜き不要」と書かれているしらたきでも、事前にしっかり下茹でしておくとすき焼きが美味しく仕上がるでしょう。
4.火を通しすぎない
香ばしさを出すために、事前に肉を焼いてからすき焼きを作るご家庭もあるでしょう。しかし、牛肉にしっかり火を通してしまうと、柔らかさが失われます。焼き色をつけるには割り下を入れる前に肉を焼く必要がありますが、ここで火を通しすぎないのが柔らかさをキープするポイント。
肉を最後に入れる作り方の場合は、肉を入れた後に煮込みすぎないことが大切です。
5.舞茸の酵素の働きを利用する
裏ワザ的な方法ですが、舞茸を使って肉を柔らかくする方法もあります。舞茸にはタンパク質を分解する酵素が含まれています。
すき焼きを作る2時間ほど前に、生の牛肉に舞茸を乗せておくか、刻んで牛肉と混ぜ合わせるだけで肉を柔らかくすることが可能。
舞茸はそのまますき焼きの具材にできるので、それほど手間もかかりません。
6.肉に砂糖をまぶしておく
砂糖には「水と結びつきやすい」「水分を保つ」「タンパク質が熱によって固まるのを防ぐ」といった性質があり、肉を柔らかくする作用があります。
肉に砂糖を揉み込んでおくと、肉の繊維に砂糖が入り込んで中の水分と結びつきます。タンパク質の一種であるコラーゲンと水を結びつきやすくし、肉に水分を閉じ込めることでジューシーな仕上がりに。
また熱によってタンパク質が固まるのを防ぐため、加熱しても柔らかさを保てます。揉み込む砂糖の量はそれほど多くなくてよく、全体に行き渡る程度でOK。
甘さが気になる方は、割り下の砂糖やみりんの量を調整するといいでしょう。
7.フォークを刺して繊維を切る
特に、赤身の肉を使う場合、繊維が強いため硬くなりがち。全体的にフォークで刺して、繊維を切っておくといいでしょう。
特に安い肉を使う場合におすすめの方法です。
すき焼きで肉を柔らかくする方法は部位選びも大切!おすすめの部位3選
すき焼きの肉の柔らかさは肉の部位によっても異なり、基本的には脂が多いほうが柔らかい仕上がりになります。
ここでは、おすすめの部位を3つ紹介します。
- 肩ロース
- リブロース
- バラ
それぞれの特徴を見てみましょう。
1.肩ロース
肩から背中にかけての部位で、脂肪が多く霜が入りやすいのが特徴です。赤身とのバランスもよく、すき焼きに使うとコクのある美味しい仕上がりになります。
なお、肩ロースはしゃぶしゃぶにも向いている部位です。あっさりと食べたいなら、しゃぶしゃぶ用の肩ロース肉を使ってさっと火を通すのもおすすめです。
2.リブロース
リブロースは背中から腰の上部にかけての部位。脂は乗っていますが赤身のバランスがよく、すき焼きに入れるとコクが出る上に柔らかく仕上がります。
高級な部位なので、お祝いのときのすき焼きや贈答用にもおすすめです。
3.バラ
脂と赤身が層になっているのがバラです。比較的安価なので、コストを抑えたいときにぴったり。
ただし、火を通しすぎると硬くなりやすいので、火加減には注意が必要です。
すき焼きで肉を柔らかくする方法|具材を入れる順番
すき焼きの肉を柔らかい状態で食べるには、具材を入れる順番も大切です。大まかな順序は以下のとおりです。
- 牛脂
- 牛肉
- ネギ類
- 割り下
- 白菜
- しらたき
- 焼き豆腐
- きのこ類
- 牛肉
- 春菊
ポイントは、牛肉を2回に分けて入れることです。まずはきのこ類まで入れたら煮込んで、再び牛肉を入れます。
その理由は、最初の牛肉は焼いて香ばしさを出すために入れ、2回目の牛肉は火を通しすぎないことで柔らかさを楽しめるためです。
すき焼きにはいろいろな作り方がありますが、ぜひ肉を2回に分ける方法も試してみてください。
すき焼き用の柔らかい肉なら加茂川元輔
すき焼きの肉を柔らかくするなら、霜降りのバランスがいい肉がおすすめです。
熊本の老舗「加茂川」は130年を超える歴史があり、「肉の名門」の名のもと、熊本の新鮮でクオリティの高い肉を全国にお届けしています。ここでは、加茂川元輔が販売するおすすめのすき焼きセットを3種類紹介します。
くまもとあか牛すき焼セット
くまもとあか牛は熊本で誕生した和牛で、ヘルシーな味わいが特徴です。赤牛は大自然の中でしっかり運動をして牧草をたっぷり食べて、のびのびと育っています。健康的に過ごしているからこそ、余分な脂肪がなく柔らかい肉質。
肉の旨味もギュッと詰まっており、すき焼きの美味しさを引き立てます。
九州産黒毛和牛すき焼きセット
九州産黒毛和牛は、その名の通り九州のブランド牛です。最高級和牛の位置づけで、細かい霜降り肉が特徴的。
すき焼きに入れるとまろやかな旨味を感じられます。上品な牛肉の脂を楽しみたい方におすすめです。
熊本県産味彩牛すき焼用
味彩牛は、黒毛和牛と乳用牛の交配種。適度な霜降りで柔らかく、価格もリーズナブルで人気が高まっている品種です。
リーズナブルな牛肉は筋が多く硬いというイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、味彩牛は和牛並みの肉質であり、高級和牛に引けを取りません。ぜひ一度味わってみてください。
すき焼肉を柔らかくする方法は多数ある!いろいろ試して味わおう
すき焼き肉は、安い肉を選んだり火を通しすぎたりすると硬くなることがあります。火加減を気にしたり、部位の選び方を工夫したりするだけで、柔らかく美味しいすき焼き肉を味わえます。ぜひ本記事で紹介した、すき焼き肉を柔らかくする方法を試してみてください。
柔らかくて美味しいすき焼き肉を食べたい方は、九州のブランド牛が家でも味わえる、加茂川元輔の「すき焼きセット」がおすすめです。「肉の名門」の名の元、熟練者が確かな目で厳選した肉を取り扱っており、品質には自信があります。ぜひご自宅で味わってみてください。