「親の代からの養豚業ば継いで、最初にしたつはSPF豚(特定病原体不在)。たぶんうちが一番早かったと思うとですな。そんときはウモー(うまく)いったばってんが、そん後、だんだん豚が肺炎・下痢にかかるごつなった。病気の続くと出荷頭数がどんどん減っとたい。貞子(奥様)と、うんにゃ、家族総出で世話ば、しよりながら、試行錯誤ばずーっと繰り返し続けていきよったら、最後ん最後に梅肉エキスにたどり着いたとです。 子供ん頃に、よー腹ば下しよらんだったね(下痢しなかった)。
地元の特産品だった梅に黒砂糖を混ぜて作る梅肉エキスは浦中家の秘伝中の秘伝。毎年6月ごろに1年分の梅肉エキスを仕込みます。
子豚のときに与えると食欲が増進されすぎて、逆にお腹を壊してしまい逆効果になってしまいます。だから体力がついた頃から週に1度梅肉エキスを豚に与えて育てています。なによりも豚の健康を考えて考えて、ようやく実を結びました。